英語力の育て方を知るべし


海外では子どもの勉強をどうサポートしていいのか分からない、という両親が多いと思います。だからと言って何も対策をしなければ、子どもの英語力と学力はどんどん遅れていってしまいます。

子どもの学校適応を促す特効薬が「読み書きの力」です。多くの両親が「会話力」を心配しますが、重要なのは「読み書き」です。会話力はアメリカの学校に慣れ、友だちができれば、自然と身についていきます。しかし「読み書き」は家庭でも繰り返し練習しなければ定着しないのです。

現地校の授業についていくには「読み書きの力」が必要です。教科書が読めなければ、学習内容の理解を深めることはできません。文章が満足に書けなければ、宿題や課題に対応することができません。いかに早くこの状況から子どもを救い出すことができるか、それが「読み書きの習得」にかかっています。


フォニックスについて

日本語でも英語でも、文字の読み書きを身につけていくプロセスは一緒です。ご自分が小学校に入学した時、何から習い始めたのかを思い出してください。最初は誰もが「ひらがな五十音」を習いますね。英語でひらがな五十音に相当するものが「フォニックス」です。

フォニックスと聞くと専門的で難しそうな感じがしますが、要はアルファベットの文字と音の関係を教えるものです。”A”は「ア」、”B”は「ブ」、”C”は「ク」、”D”は「ドゥ」、”E”は「エ」という要領で、アルファベットの文字と音を合致させるのです。英語だからと難しく考えずに、ひらがなを教えるようなものだと理解してください。

家にはアルファベットチャートを貼ってください。大文字と小文字が一緒に書かれているもの、イラストが入っているものがお勧めです。子どもは目に入るものを無意識に反復学習しますから、アルファベットチャートを貼っておくだけで文字の定着がよくなります。

また、フォニックスのCDやDVD、絵本や玩具などを利用して親子でフォニックスに親しみましょう。フォニックスの難点は発音が難しいことです。両親が発音面で不安がある、子どもに間違った発音を教えたくないという場合は、フォニックス指導ができる塾やチューターを頼ってください。


サイトワーズ学習について

フォニックスでアルファベットの音を覚えたら、次のステップが、英語の頻出単語である「サイトワーズ」学習です。サイトワーズとは読んで字のごとく「一目で読める単語」のことです。フォニックスは単語を分解して、例えば”CAT”ならば「ク/ア/ト」と読み方を教えますが、サイトワーズは”CAT”を「キャット」と丸ごと読み方を教えます。

サイトワーズは学習効果が高く、たった300単語を覚えるだけで、子ども用の本であれば、約70~80%が読めるようになります。サイトワーズのリストはインターネットで簡単に入手できますから、家庭でも覚えさせましょう。最近はタブレットやスマートフォンでサイトワーズを学べるアプリがたくさんありますから、上手に活用してください。

フォニックスとサイトワーズを覚えると、簡単な本が単語単位で(拾い読みで)読めるようになります。どの子もここまではスムーズに覚えることができます。ここから先、拾い読みから流暢に読めるまでのステップが、リーディング力獲得最大の難関です。


リーディングはレベルに合ったものを

バイリンガルの子どもは慣れない英語への抵抗感が強く、なかなか自分から英語の本を読もうとしません。でも、両親は根気強く子どもを励ましリーディング練習に取り組ませてください。

家庭では毎日30分の読書を日課としてください。最初の15分は音読させて、続きは黙読させます。知らない単語、意味が分からない単語にはしるしをつけて、読んだ後で確認させてください。

リーディング練習で大切なのが、レベルに合った本を選ぶこと。難しすぎる本は子どもを本嫌いにする原因ですから注意しましょう。子ども向けの本には読書レベルが記載されていますから、スムーズに読めるレベルの本を両親が選んであげてください。

ESL学習者向けに「リーダーズ」と呼ばれる本のシリーズがあります。これは小説や映画を簡単な英語で書き直した本です。ペンギンリーダーズやオックスフォードリーダーズなど、アメリカの図書館に行けば必ず置いてありますから、ぜひ活用してください。

両親が助けられない場合は専門家を頼る!

両親が子どもの英語力をサポートできない!という場合は、塾やチューターの助けを借りてください。学校でもELLサポートをしてくれますが、多くの子どもはそれだけでは足りません。

外部のサポートに頼る時はESLの指導経験がある専門家を選ぶこと。英語を話せれば誰でもいいというわけではありません。日本人なら誰でも日本語を話せますが、誰もが日本語を教えられるわけではありません。それと同じことで、英語を外国人に教えるには専門的な知識が必要なのです。

トーランスのTLC for Kidsは、英語を第二言語で学ぶ子ども専門の学習教室です。バイリンガルの子ども向けに開発したフォニックスとサイトワーズカリキュラムで読み書きを短期間で定着させていきます。お子さんの英語力に不安がある方、アメリカに来たばかりで基礎的な英語力が必要という方は、TLC for Kidsまでご連絡ください。電話:310-375-0202


まとめ

子どもの英語力発達を学校任せにしない!

会話力よりも読み書きの育成に重点を置く!

フォニックスとサイトワーズを家庭でもサポートする!

リーディングはレベルに合った本を与える!